WordPress初期設定の際におこなうパーマリンク設定。
ブログ運営をするなら、「投稿名」での設定がおすすめです。
なぜ「投稿名」がおすすめなのか、また、「投稿名」で設定した場合の注意点を解説します。
WordPressのパーマリンク設定とは
パーマリンクとは、ページごとのURLの一部です。
「https://□□.com/〇〇〇」でいうと「https://□□.com/〇〇〇」はURL。
「○○○」部分がパーマリンクです。
「○○○」部分をどのような文字列や構造にするのか決めるのがパーマリンク設定です。
「投稿名」がおすすめな理由
わたしが「投稿名」がいいと思う理由は、記事の内容が把握しやすく、URLが変わる心配が少ないからです。
Googleさんも、シンプルで理解しやすい語句をURLに利用することを推奨しています。
推奨: シンプルでわかりやすい語句を URL に使用する。
Google における URL 構造のベスト プラクティス
では、なぜURLが変わるのを避けたいのか、まずは説明します。
記事のURLが変わるデメリット
ブログやサイトを運営したことがないとピンと来ないかもしれませんが、URLはとても大切。
実は記事のURLが変わると、とても面倒なことになります。
- それまで積み上げた検索エンジンの評価がリセットされる
- 外部から貼ってもらったリンクやブックマークが表示できなくなる
- 301リダイレクトが必要になる(やらなくていい手間がかかる)
- 301リダイレクトをしても検索エンジンの評価やユーザーが戻らない可能性もある
記事のURLが変わると、中身は全く同じ記事でも、検索エンジンは別の新しい記事ととらえてしまいます。
検索エンジンとその記事は「初めまして」状態なので、1から評価を取り戻す必要が出てきます。
また、せっかく記事のリンクを貼ってくれたり、ブックマークをしてくれた人がいても、URLが変わると当然、表示ができなくなります。
上記を防ぐには、301リダイレクト(元のURLから新しいURLへの転送処理)が必要になります。うまくいけば、検索エンジンからの評価も、被リンクも引き継げますが、うまくいかないリスクも伴います。
いらぬ手間が増えるのにリスクもある…避けたいですよね。
そのため、できる限りURLの変更はしない方がいいです。
WordPressの初期設定の時にパーマリンク設定をするのも、途中で設定変更してしまうと、既存の記事のURLまで変わってしまうからです。
設定できるパーマリンク構造の種類
記事の内容が把握しやすく、URLが変わる心配が少ないことに注目して、設定可能なパーマリンク構造を確認してみます。
- 基本(例)https://ドメイン/?p=123
-
「123」の数字部分は投稿や固定ページのIDになります。
URLの個別部分が数字だと、検索エンジンやユーザーはもちろん、自分でもどの記事かわかりづらく、管理もしづらいです。
また、パーマリンクに入る数字を連番にするつもりの場合は注意が必要です。
WordPressを普通に使っていると、記事を作成するごとにIDはかなり大きくなります(1記事間で数十単位で大きくなることもよくある)。
そんなわけで、あまりおすすめできません。
パーマリンク構造にIDを使うデメリット- URLを見ただけでは何のページかわかりづらい
- IDは連番になるわけではない
- 日付と投稿名(例)https://ドメイン/2024/07/31/投稿名/
-
ドメインの後に入る日付は公開日です。
記事をリライトした時に、公開日の変更が必要になる場合もあるかと思います。
公開日を変更すると、URLの日付も変わる→URLが変わってしまいます。また、ブログのジャンルによりますが、せっかくリライトして内容は新しいのに、URLの日付から古い情報と思われて記事を読んでもらえない可能性があります。
そんなわけで、あまりおすすめできません。
パーマリンク構造に日付が入るデメリット- うっかりURLを変更してしまう可能性がある
- ユーザーから古い情報と思われる可能性がある
- 月と投稿名(例)https://ドメイン/2024/07/sample-post/
-
「日付と投稿名」と同じ理由であまりおすすめできません。
- 数字ベース(例)https://ドメイン/archives/123
-
「123」の数字部分は投稿ページのIDになります。(固定ページは除く)
「基本」と同じ理由であまりおすすめできません。
- 投稿名(例)https://ドメイン/sample-post/
-
ドメインの後ろに投稿名(記事のタイトル)が入ります。
記事の内容が把握しやすく、URLが変わる心配が少ないのでおすすめ。
デメリットとしては、タイトルそのままだと長すぎるので、記事ごとに「sample-post」にあたる部分を考える(それも英語で)必要があります。
ただ、ネットの翻訳機能を使って適当な短い文字列にするだけなので、慣れるとそれほど手間には感じません。
こはむたぶんどこかで間違った英語の使い方をしてる自信があります
いえろうそんなところに自信持たないでよ
- カスタム構造(例)https://ドメインの後ろに好みの文字列
-
カスタム構造で選択できるタグは以下です。
- %year%→年
- %monthnum%→月
- %day%→日
- %hour%→時
- %minute%→分
- %second%→秒
- %post_id%→投稿ページのID
- %postname%→投稿名
- %category%→カテゴリ―のスラッグ
- %author%→ユーザー名
例えば、「/blog/%post_id%/」で設定すると「https://ドメイン/blog/123/」のようなURLになります。
また、「/%category%/%postname%/」にすると、「https://ドメイン/カテゴリー/投稿名/」になり、わかりやすいURLになります(要カテゴリーのスラッグ設定)。
ただし、記事のカテゴリーが変更になるとURLも変わってしまいます。
カテゴリーが絶対に変わらない自信があるならよいですが、わたしだったら避けます。
こはむブログの構造や方向性がどのようにでも変われるようにしておきたいからね
要注意
ちなみに、上記のうち、「%author%」はURLにユーザー名(ログインに使う)が表示されてしまうので利用しないように注意しましょう いえろう自分から情報漏洩しちゃだめだよ
結果パーマリンク構造は「投稿名」がおすすめ
そんなわけで、極力面倒なことを避けたいわたしとしては、パーマリンク構造は「投稿名」がおすすめです。
Googleさんもシンプルで理解しやすい語句をURLに利用することを提唱しているし、管理やリダイレクトの手間を考えると、記事ごとにパーマリンクを変更するのはそれほど面倒には思わないです。
記事ごとにパーマリンクを変更する際の注意点
パーマリンク構造に「投稿名」が含まれている場合、何もせず記事を公開すると日本語のタイトルがそのまま利用されます。
記事公開前までに、必ず簡潔な半角小文字の英語に変更しましょう。
変更は、記事編集画面の右側「投稿」タブの「リンク」からできます。
単語と単語の間は半角ハイフン「-」でつないでね
例えば、「SWELLの使い方」なら「How to use SWELL」→「how-to-use-swell」にする
文章じゃなくわかりやすい英単語でもいいと思うよ
パーマリンクを日本語にした方がわかりやすいんじゃないかと思う方もいるかもしれません。
確かに日本語だと、ユーザーも自分もわかりやすいのがメリットですが、日本語にするのはあまりおすすめしません。
理由は、URLはコピペすると、日本語部分が英数字記号の羅列になる場合があるからです。
例えば、今読んでいるページのパーマリンクを日本語で公開、コピペした場合、以下のように変換されます。
コピペした際に意味不明な英数字記号になるので…
- 見づらいし長すぎるし意味がわからない(あやしく見える)
- ペーストした後に一部がかけても気付かない
- エラーを起こす場合がある
結果せっかくのシェアや被リンクを逃す可能性がある
忘れず英語に修正しよう
ちなみに、ネットの翻訳機能を使って英語をコピペすればつづり間違いも防げるよ
翻訳結果に大文字やスペースが入っていてもコピペできるよ
「投稿」タブの「リンク」で「How to use SWELL」と入力するとWordPress側で「how-to-use-swell」に変換してくれます
それでも変更後は半角小文字になってるかちゃんと確認してね
URL変更はできる限り避けなきゃいけないから慎重にね
まとめ:パーマリンクは「投稿名」で、公開前に日本語から変更する
この記事では、おすすめのパーマリンク設定と注意点について解説しました。
おすすめは、パーマリンク設定を「投稿名」で設定し、記事公開前に必ず英語に変更する!です。
わたしは記事を書く際に、タイトルを入力したらすぐにアイキャッチの設定とパーマリンクの修正をセットでおこなうようにしています。
編集を進めると、ブロックタブを開くことが多くなってパーマリンクの変更を忘れがちになっちゃうからね
この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。